硬質レジン(小臼歯のみ) | ハイブリッドレジン系 | セラミック系 | |
審美性 | 以前よりは材質が良くなって いるが色の再現性は劣っている。 吸水性があるため着色しやすい。 | セラミックほどではないが 色調の再現性は良い。 硬質レジンより着色しにくい。 | 天然の歯と同じような色調を 再現できる。 食べ物による着色をしない。 |
耐摩耗性 | 摩耗しやすい。 | 硬質レジンほどではないが摩耗する。 | 耗しにくい。 |
強度 | 天然の歯に比べ柔らかく、摩耗しやすい。 | 然の歯に近い強度で適度に摩耗し割れにくい。 | 強度は高いが固いため、 過度の力が加わると 破折する場合がある。 オールジルコニアは破折しにくい。 |
費用 | 保険が適応されるので安価な治療費となる。 | 保険は適応されず 自費治療となる。 セラミックよりは安価。 | 険は適応されず 自費治療となる。 |
保険 | 保険適応 | 保険外治療(自費治療) | 保険外治療(自費治療) |
種類 | 特徴 | メリット・デメリット |
オールセラミック
(プロセラ・オールジルコニア) |
プロセラとは、天然歯とインプラントの ためのCAD/CAMによる審美補綴システムで、支台を形成した歯の型(印象)を とり、それをプロセラスキャナーで 電子データとしてスキャニングし クラウンを作成する精度の高いシステムです。 強度、安全性(生体親和性)、美しさ(透明感)に優れており、素材となるジルコニアとは 耐熱性セラミックス材料に使用される 審美歯科治療においてのセラミック素材 として注目を集めています。 オールセラミックは金属を使用しないため 金属アレルギーや歯肉の後退による ブラックマージン(歯と歯ぐきの境目に できる黒い線)がなく、自然の歯に近い 透明感が再現できる治療法です。 |
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AGC (ガルバノ セラミック クラウン) |
AGC ガルバノセラミッククラウンとは99.9%ゴールドにセラミックを焼き付けたクラウンです。 クラウン制作過程において印象で型取りした模型にゴールドを直接溶着させるため、適合精度に優れており、 ゴールドはアレルギーの発生もなく通常の金属色では無いため歯茎の境目の黒色の変色も発生しません。 また天然歯の切削量を従来のセラミッククラウンに比較して、少なく押さえることが出来るため、 有髄歯(神経を取っていない歯)にも治療が行うことが可能で、健康歯質の保護と言う点で優れています。 日本ではまだ新しい治療法ですが、ヨーロッパでは1986年より臨床実績があるシステムです。 治療法の性質から主に複数前歯の 審美的修復に用いられています。 |
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メタルボンド・ポーセレン (陶材焼付鋳造冠) |
メタルボンドとは金属にアルミナポーセレン(セラミック)を焼き付けたクラウンです。 オールセラミック(オールジルコニア)は内部を強度の高いセラミックで支えていますが メタルボンドは内部を金属で支えています。 見た目はセラミックの特徴である美しい色の再現性をもち、着色しにくいクラウンです。 メタルボンドのデメリットとして稀に金属アレルギーや歯肉が後退した場合ブラックマージンと呼ばれる 歯と歯ぐき境目に金属色がでてしまうことがあります。 治療法としては古くから確立された技術であり最もポピュラーな審美治療といえます。 |
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ハイブリッドレジン (クラウン・インレー) |
ハイブリッドレジンとはハイブリッドセラミックとも呼ばれている、レジン(プラスチック)のベースに
極微細な陶材(セラミック)を配合した複合素材のことです。 簡単に言えばレジン(プラスチック)とセラミック(陶材)の中間的な素材といってよいでしょう。 ハイブリッドレジン素材で作られたクラウンは硬質レジンに比べ、色調の再現性に優れ、 より天然の歯に近い美しい仕上がりになります。 審美的に重要な前歯やインレーは金属は使用しませんが、咬合力が強く補強が必要な場合は 内部に金属を使用する場合があります。 |
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